川口市の形成外科/土曜日診療/当日手術可能

ケロイド

ケロイド・肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

ケロイドについて

ケロイドとは、本来小さな傷の残すだけで治るはずのものが、その治る途中で過剰な生体反応を起こし、赤く盛り上がった瘢痕のことをいいます。
その傷は、自然に治ることはなく、だんだん広がって大きくなります。
ケロイドの発生は遺伝的な素因があることもあり、アレルギー疾患をもつ人に多いと言われています。
また、痛みやかゆみを伴うことが多いです。ケロイドは治療効果が期待できない場合が多く、再発、増悪が多いです。
しかし、治療により症状の軽減が期待できます。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)について

何らかの異常で傷を修復しようと出来た線維組織が過剰に産生され、その線維の増生で赤く盛た瘢痕が長期にわたり残存する状態をいいます。
肥厚性瘢痕の場合は傷を越えて病変が広がることはありません。また、ケロイドと違い経過とともに色調は退色し、盛り上がりも徐々に平らになり、柔らかい傷となります。
治療も効果が期待され、適切な治療を行うことで治る可能性があります。

治療

飲み薬

飲み薬ではトラニラストという内服薬が有効です。
現在唯一国内で保険適応で処方されており、肥厚性瘢痕、ケロイドに対する治療薬です。
反応性に増える皮膚線維細胞の増殖を抑えるとともに、痒みをはじめとする自覚症状を沈静化させる効果があります。

ステロイド軟膏・テープ

ステロイドには抗炎症効果があり、皮膚線維細胞の増殖を抑えて赤みやかゆみに効果があることが認められます。
また、瘢痕部に直接貼るステロイドテープのドレニゾンテープや、シリコンジェルシートがあります。

ステロイド注射

副腎皮質ホルモン、いわゆるステロイドをケロイドの中へ注射します。塗り薬やテープのステロイド治療に比べて直接注射するため高効果があります。
しかし、月に1度継続しての治療する必要があり、瘢痕に注射するため痛みも伴います。
また効果が強すぎるとかえって凹んだ瘢痕になることがあります。

圧迫療法

瘢痕をシリコンシートなどで圧迫することにより血流を低下させ、皮膚線維細胞の増殖を抑えます。
ケロイドは、絶えず力がかかる部位にできる傾向が強く傷が擦れやすいため、傷に対する刺激を軽減することができます。

手術療法

ケロイドは軽度のものであれば、手術をしなくて良いですが、ひきつれ(瘢痕拘縮)や、身体の目立つ所で醜状が問題となれば、手術の適応となります。

瘢痕を切りとって、回りの正常皮膚を内側からこまかく縫うことでケロイドの再発を予防します。

ケロイドになりやすい体質の方は手術後も再発してしまう可能性が高く、手術後も予防のために内服や外用治療をしっかり行うことが重要です。

また、再発を予防するために放射線療法を併用する場合があります。

手術時の注意事項

※血圧や血液サラサラの薬を内服してる方、麻酔で気分が悪くなったことがある方は事前に申し出てください。

◆ 当日
当日患部は濡らさないようにして下さい。
抗生物質が3日分(毎食後)、鎮痛剤が3回分出ますので、指示通り内服をお願いします。
◆ 術後1日目~術後7~14日程度
基本的には翌日診察にきていただき、傷の状態を見させていただきます。
(翌日が休診日の場合は翌々日)
傷に問題がなければ、翌日から傷も濡らすことが可能となり、シャワーも浴びられます。
翌日以降、ご自宅で消毒を毎日風呂上りにお願いします。
処方された軟膏を塗布し、ガーゼで保護をして下さい。
◆ 抜糸後
傷を綺麗に治すために、茶色の紙テープで傷の上に貼って下さい。(術後1ヶ月位)
赤みをとる軟膏(エキザルベ)が処方された場合には、テープを貼った上から軟膏を塗って下さい。